以前は、餅つき機と発泡スチロール箱を用いて半日がかりで、天然酵母のパンを作っていました。
しかし手間がかかるため、だんだんと作らなくなっていきました。
最近カタログギフトをいただいたので、いろいろ探しているうちに、ホームベーカリーを見つけて、申し込みました。
このホームベーカリーでは、食パン(1斤、半斤)、生地、スイーツやめん生地などが作れます。
これなら簡単に食パンが作れそうです。
目指すは、ヘルシーで栄養たっぷりのパン作りです。
ヘルシーな食パンを作るというと漠然としてしまいます。
そこで、最近注目されているGI値を指標として、作った食パンの原料のGI値を調べてみました。
GI値とは
GI値 (グリセミック指数:Glycemic Index)とは、食後血糖値の上昇を表す指標で、ブドウ糖を100とした場合の血糖上昇率を示しています。
GI値が高いと、急激に血糖値が上昇し、大量のインスリンが放出されて脂肪を溜め込むことにつながります。
反対にGI値が低いほど、血糖値の上昇が緩やかで、体に負荷がかかりません。
高GI値と低GI値の境目は、だいたい60と言われています。
このGI値に注目して、小麦粉、砂糖、バターからできている普通の食パンを少しでもGI値の低い食パンにするためにいろいろ試してみました。
さつまいものGI値
今回挑戦したのは、さつまいもを入れたヘルシーな食パン です。
さつまいもには食物繊維が豊富に含まれているので便秘に良く、さらにビタミンC、B群、カリウム、カルシウムなどが含まれているので、さつまいもを入れることによってさまざまな栄養が補給できます。
蒸かした(茹でた)さつまいものGI値は、約55で、低いと言えます。
(ただし、焼き芋の場合は、水分が飛んでいるのでGI値が90以上になりますので、注意しましょう。)
食パン(小麦粉のみ)のGI値は、88ですので、蒸かしたさつまいも入りのパンの方が、血糖値の上昇は少し抑えられることになります。
さつまいも、きな粉、豆乳入り食パン
蒸かしたさつまいもに加えて、大豆製品(豆乳:GI値 23、きな粉: GI値 34)も入れて糖質を減らすようにしました。
またバターの代わりにオリーブオイルを使いました。
赤字の部分が、基本のレシピに変更を加えたところです
水 180 ml の代わりに、豆乳 40 ml + 水 140 ml としました。
また、強力粉 250 g の代わりに、きな粉 30 g + 強力粉 220 g を使いました。
小麦粉に含まれるたんぱく質の一種であるグルテニンとグリアジンに水を加えてこねると、グルテンが生成されます。
グルテンは粘着性と弾力性があり、パンが膨らみ、成形することができます。
きな粉にはグルテンが含まれないので、きな粉の量を多くしすぎるとパンが膨らみません。
そのため添加量は基本となる強力粉 250 gの10%程度にしておく必要があります。
レシピ
I 水 140 ml (夏は冷水、冬は温水を使います)
豆乳 40 ml
砂糖 18 g
塩 5 g
オリーブオイル 10 ml (無塩バター 10 g の代わりに)
II きな粉 30 g (基本レシピの小麦粉の量である250 gの10%程度)
強力粉 220 g
III ドライイースト 3 g
IV さつまいも 70 g (茹でるか蒸かしてつぶす)
作り方
1. 羽根をセットしたパンケースの中にIを計って入れます。
2. 続いてIIをいれます。
3. さらに水に触れないようにIIIを入れます。
4. ホームベーカリーを「基本の食パンの メニュー」にセットして、スイッチを入れます。
5. 具入れブザーが鳴ったら(約45分後)、IV を入れます。
6. 約4時間10分で焼きあがります。
さつまいも、きな粉、豆乳入り食パンの出来具合

オリーブ油とさつまいもを入れているせいか、もちっとした食感になり、食べやすい感じです。
きな粉と豆乳を入れたので、色が茶色っぽくなっています。
他のホームベーカリーを使った場合でも、その機種に付いているレシピに合わせて水、粉、加える物の割合(ここでは、小麦粉に対するオリーブ油、さつまいも、豆乳の割合)を同じにすることで応用することができると思います。
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