サイリウムハスクを使って上新粉と玄米粉の食パンを作る
ホームベーカリーで上新粉と玄米粉を使用して、グルテンフリー・添加物フリーのパンを作りましたが、できたパンはずっしりとした感じで真ん中に穴が開いていました。

なんとか固まっているという感じです。
この詳細は以下の記事をご覧ください。
ホームベーカリーを使った上新粉と玄米粉でできるグルテンフリーの食パンの作り方 - 豆乳、すり胡麻入り
できたては美味しくいただけましたが、冷蔵庫に保管していたためか、翌日からはぽろぽろとパンくずが落ちてくるようになりました。
これは、米粉にはグルテンが含まれていないために、つなぎとめる力がほとんどなくて、ただ固まった状態であるためです。
ドゥの粘り気を出すために、天然の増粘剤としてサイリウムハスク(おおばこの種子の皮)を添加してみました。
サイリウムハスクの働きとは
サイリウムハスクは、最近になってダイエットや腸の調子を整える目的で用いられてるようになった人気急上昇中の食品です。
サイリウムとは、日本ではオオバコのことを指します。
サイリウムハスクの原料は、日本のオオバコではなく、オオバコ科の植物プランタゴ・オバタ(Plantago ovata)」、英名が「サイリウム(Psyllium)です。
ハスクとは、この種からとられた殻のことです。
サイリウムハスクは、成分中の約90%が食物繊維で、水溶性食物繊維と非水溶性食物繊維の両方を含んでいます。
水に溶かすとゼラチン状になるので、体内に入ると結腸でかさが増して、腸管を移動中に、腸壁の老廃物をこすり取っていきます。
この水分を吸うと溶けてゲル状になり、粘着性が強いというサイリウムハスクの性質をパン作りに利用します。
サイリウムハスクパン
サイリウムハスクに水に加えて湿らせると膨張してゼラチン状になるので、グルテンフリーのパンや焼き菓子がぼそぼそになるのを防ぐために使用されます
インターネットで調べると、サイリウムハスクは、粉に対し2%の割合で入れるとよいとされています。
今回は、米粉250gに対してサイリウムハスクを5g(2%)加えました。
サイリウムハスクを入れた食パンのレシピ
I 上新粉 100 g
玄米粉 150 g
II オリーブ油 10 ml (菜種油の代わりに)
ココナツバター 10 g
三温糖 16 g (メープルシロップの代わりに)
自然塩 5 g
ぬるま湯 120 ml 豆乳 100 ml
III 天然イースト 5 g
IV サイリウムハスク 5 g (粉に対して2%)
赤字は基本のレシピをアレンジした部分です。
作り方
1. 羽根をセットしたパンケースの中にIを量って入れます。
2. 続いてIIを量っていれます。
3. さらに水に触れないようにIIIとIVを入れます。
4. ホームベーカリーを「米粉パン(グルテンフリー)のメニュー」にセットして、スイッチを入れます。
5. 2時間5分で焼きあがります。
サイリウムハスクを使用した上新粉と玄米粉の食パンの出来具合
サイリウムハスク無添加とサイリウムハスクを 5g添加した場合の写真を比べてみると、サイリウムハスクを添加した方が中心に穴が開かず、きれいな成形となりました。

パンを持った感じは、どっしりとしていて、食べるともちっとしています。焼きたて直後はおいしいのですが、2,3日経つとぼそぼそした感じになります。
もちっとした食感がもう少し軽くなるようにするにはスターチ(でんぷん)を入れると良いという記事をインタネットで見つけたので、試してみようと思っています。
サイリウムハスク由来の食物繊維は、「 お腹の調子を整える」、「血糖値 (具体的には食後の血糖値) の上昇を抑える」、「コレステロールを下げる」という2つの作用が認められています。
したがって、パンのドゥにサイリウムハスクを添加しても問題がないと考えられます。
ただしサイリウムを含む食品又は添加物によるアレルギーの報告があるので注意が必要です。
上新粉と玄米粉のパンは、粘着性がなく、ホームベーカリーで作ると中央に穴が開いてしまいます。粘着性を向上させるためにサイリウムハスクを添加するとドゥに粘着性がでてきれいに成型できました。
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