翻訳スキルの習得 - 翻訳学校や通信講座の利用

翻訳では、原文を読解して他の言語で表現する力も身に付ける必要があります。

内容を理解できても、的確な言葉で訳文を作ることはとても難しいことです。

つまり、母国語と翻訳しようとしている言語のどちらについても十分な文法の知識、読解力、表現力を身につける必要があります。

これに加えて検索する技術やパソコンのアップも必要です。

最短でこれらのスキルアップを図るには、翻訳学校や通信教育を利用するのが1つの方法です。

翻訳学校

総合的スキルと各分野の翻訳スキルを効率よく学ぶには、費用はかかりますが翻訳学校が一番でしょう。

インターネットで調べるとたくさんの翻訳学校や通信講座が見つかります。

たとえば、産業翻訳の業界団体である日本翻訳連盟(JTF)のメンバーである翻訳学校の一覧には、十数社の翻訳学校・通信講座がリストアップされています。

ある勉強会に通っていた体験から言えることですが、良い指導者に巡り合うことができれば、とても貴重な経験になります。

翻訳学校に通っている場合、先生や授業仲間との人脈を作っておくと、仕事を始めてから翻訳に関する情報の収集・交換に役立つでしょう。

一方で、翻訳学校は費用が高く、卒業しても、すべての卒業生が翻訳会社に就職・登録できるとは限らないというデメリットがあります。

翻訳会社に直結した翻訳学校を選ぶのも一つの方法かもしれませんが、聞くところによるとそういうところでも卒業後すぐ仕事に就ける人はごくわずかのようなので、学校選びは慎重に行いましょう。

通信講座

通信講座は、比較的安い費用で、手軽にマイペースで受けることができます。

私は専ら通信講座で学習してきました。

まだ翻訳者になるとは思っていなかった時に技術翻訳の通信教育を受けました。ボランティアの翻訳をし始めたころのことです。

その後十年ほど経って翻訳者を目ざそうとして個人の工業英語の通信講座を受けました。

まだパソコン通信が普及していない頃で、封書やFAXでのやりとりでした。

先生が現役の翻訳者だったので、内容は実際の仕事に即したもので、ごくわずかでしたが実際の翻訳の仕事に触れることができ、とても貴重な経験でした。

ちょうどこの講座を受けていた時に、私の専門の分野の翻訳者を募集していた会社を見つけ、翻訳文を先生にチェックしていただいて応募して翻訳会社に登録することができました。

評判の良い翻訳学校の通信講座を選ぶのが得策かもしれませんが、仕事を始めて間もないころは、さまざまな疑問が次々とでてくるので、直接先生に聞けるような個人の翻訳通信講座もお奨めです。

さらに、数年たってから、医療機器関連や治験関連の案件の依頼がときどきあったので、必要性を感じて個人の医薬の通信講座を短期間ですが受講しました。

これらの個人の翻訳の通信教育講座では、自分の仕事の不明な点を直接電話で先生に相談することができました。これは、メールが連絡の主流となっている今の時代では不可能ですが、メールにすばやく対応してくれることも講座を選ぶポイントに加えても良いのではないかと思います。

また興味があって 日経ナショナルジオグラフィック翻訳教室というノンフィクションの出版翻訳をターゲットにした自然や環境関連の翻訳講座を受けました。

出版翻訳は知識が豊富で日本語力が高くないと翻訳文をうまくまとまめられないので苦労しましたが、実際の出版翻訳にかかわっている方に添削してもらえたのでとても勉強になりました。

翻訳のスキルを最短で学ぶには、翻訳学校がお奨めです。

なるべくお金をかけないで翻訳の学習をしようと考えられている方は、可能な限り「独学」で学んで、最終仕上げとして翻訳学校や通信講座を利用するのが良いと思われます。

参考

「プロになる完全ナビゲーション・ガイド 通訳者・翻訳者になる本」 イカロス出版

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