通信機器
原文の受け取りや訳文の納品はメールで行われ、辞書などの検索にはインターネットを利用しますので、有線あるいは無線のLANルーターなどの通信機器が必要です。
最近は無線LANルーターが普及して、PCが複数ある場合などにはLANケーブルがいらないので非常に便利です。
一方で無線LANには、セキュリティ面での不安や通信速度が一定しないなどのデメリットがあります。
有線LANは、セキュリティ面での安全や通信速度の安定がメリットで、翻訳の仕事には合っているように思います。
有線LAN、無線LANどちらもメリットとデメリットがあるので、検討して設置しましょう。
通信速度
翻訳の仕事ではインターネットを多用します。
通信速度が遅いと、検索スピードも遅くなり、結果として仕事の効率が下がります。
快適なダウンロード、アップロード、応答速度が得られるような回線を設置しましょう。
プロバイダメール
また訳文を納品するメールについては、セキュリティの観点からフリーのメールは使えない翻訳会社があるので、プロバイダメールのアカウントを作っておきましょう。
プロバイダメールはプロバイダとの契約の時に与えられていて、アドレスごとに送受信を行うためのサーバーが設けられているので、セキュリティの点で安心です。
バックアップ媒体
仕事中に、間違って上書きをしてしまったり、保存し忘れたりなどのミスへの対応策として、データのバックアップを取る必要があります。
バックアップ媒体としては、大容量で信頼性が高い外付けハードディスク(HDD)がお奨めです。最近はUSB端子で簡単にPCと接続できるようになっています。
翻訳会社によっては、機密保持のためにクライアントに納品した後すぐに原文と訳文を廃棄するよう求められる場合があります。
このような場合は、データは長く保存しておく必要はないので、提出するまでの一時保存用としてフラッシュメモリ(USBメモリー)の使用が便利です。
これらのほかにバックアップ媒体として、容量が小さいが寿命は長い光ディスク(CD-R, -RW)、(DVD-R、-RW)や、データ転送速度が速く、持ち運びに便利なSSDなどがあります。
DropboxやOneDriveなどのクラウドストレージサービスは、無料のものがあり、スマホなどからも利用できるので便利ですが、機密性の点から翻訳会社によっては禁止されている場合があります。
事務機器
以前は原稿がデジタル化されていなかったので、受け取るのにFAXがよく使われていました。また、原稿は郵便や宅急便で送られてきたものでした。
けれども今では原稿はメールに添付されているか、大容量の場合はファイル転送サービスでの受け取りになっていて、プリンター、コピー機、FAXなどはあまり使わなくなりました。
しかしやはりこれらの機器は備えておくと便利でしょう。これらの機能を搭載した複合機が、場所を取らず、多くの機器を管理する手間がいらないので便利です。
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